カ行
ガーディアン・ワーム・アーツ【機械】
《不帰の砂漠》に眠っていた無人殺人汎用兵器。形容は、ラードーンのようである。接近者を感知して、超高熱ビームを発する恐怖の大量殺人兵器。ジェノサイド条約を免れて生き残っていた前世紀の機械だが、ジン・スティンガーによって破壊される。→第3・4話
科学アカデミー【機関】
正式名称:ヴァティカン科学技術省所属研究所(VAST:Vaticano Agenza
pel la Scienza e la Tecnologia)元は独立した科学技術庁だったが、科学撤廃主義の台頭により、名目上科学省に吸収された。現在は医局、軍備技術局、農産局、造幣局等10の部局に分割される。
科学撤廃主義【思想】
ヴァティカンが22世紀から提唱し始めた、人の手に拠る科学生産物を否定する考え。
戦争と自然災害で荒廃した地球を再生するには、自然に帰する事が第一と考えた教皇ユリウス11世により、フェルラーラ公会議で発布された。
以後、ローマ・カトリック教会は完全にチエーロと分断され、独自の路線を歩むことになる。
どこまでが科学で、どこまでが自然なのかの線引きは容易でなく、論議の的となって今もって明確ではない。とはいえ、ヴァティカン国防省が昔ながらの聖堂騎士団を復活させ、戦車、地対空ミサイルに代わって騎兵隊を置いたのはプロパガンダで、実際には化学兵器を有しているのだという声もある。この発布の後、プレミオーロ制度、パウダーガン《称号》制度が作られる。
カッサンドラ・ブルーネレスキ CASSANDRA BRUNELLESCHI【人名】
ヴァティカン科学アカデミー医局長。アーチの師匠にあたる人物。
イタリア系。42歳。女。
さばけた性格と卓越した手腕で、女ながら医局長を任された切れ者。普段は冷静な科学者であるが、時折女性としての激しい一面も見せることがあるようだ。花の独身。枢機卿会とは犬猿の仲。ヴァティカン内では、アーチの唯一の理解者でもあり、相談相手でもある。(アヤシイ関係?)
カッフェ【飲物】
ディアスポラの一般的なコーヒーを指す。普通に注文すると、エスプレッソのみで出る。ミルクを垂らしたカッフェ・マッキアート、所謂カフェ・オレである、カッフェ・エ・ラ・テなどのアレンジがある。ディアスポラの人間は、アメリカンなど飲まないのだ。ちなみに、ジンはブラック派、アーチはカッフェ・エ・ラッテ派。シアトル・カフェではないよ。
ガブリエル・ブールヴァルド GABRIEL BOULVARD【人名】(故人)
アーチレリー・ブールヴァルドの祖父。元ヴァティカン教皇報道官。享年68歳。
高名な東洋哲学者であり、前々教皇インノケンティウス31世の家庭教師も務めた。ヴァティカン内に於いて、科学撤廃主義の推進委員会を開催し、その中心にいた人物でもある。晩年、思想的に反発した、科学者である息子ジャック・フィリップとはそりが合わなかったらしい。
特に禅思想に造詣が深く、禅とキリスト教との関わりを研究した。→第14話
カルタ・テレフォニカ(カード式電話)【機械】
第一話ののっけから、いきなりアーチがぶっ壊してしまった、厚さ1ミリ縦15センチ、幅6センチほどの折り畳み式電話。22世紀頃から電波状態が過酷になった為、使用率が減った。高価なので、ディアスポラでの普及率は低い。テレビ式のもある。但し、これは地上では使えない。
カルロス CARLOS【人名】
モジトの荒くれ者。《赤髭のカルロス》。息子のマッシモを、ジャン・カルロ・クロウの所為で亡くした。
キール・ロイヤル・スタンレー KIR ROYAL STANLEY【人名】
国際警察辺境警備局付・警視。ディアマントス国境警備部隊司令官。《鉄仮面》スタンレー。
イングランド人。29歳。男。
腰まであるプラチナ・ブロンドの長髪伊達男。カトリックが嫌い。ディアマントスで偶然捕らえたジンとアーチに興味を持った。事件解決後、本部へ栄転。警視正となる。
単なる気取り屋ではなく、上層部のやり方に不満を持っている。言動は多少嫌味だが、悪人ではないようだ。→第3・4話
ギガント【モンスター】
巨人体。元は人間だったが、死後遺伝子変化によって細胞が巨大化し、怪物となる。身長約3メートル。野牛の首も一捻り、という怪力で、人間の肉を食らい、夜行性。日光と乾燥が不得手で、乾燥剤で乾涸びてしまう。モジトの町では、ギガントの死体をダチョウの餌や肥料などにしている。→第1話
キングコブラ・バニッシュメント(コルト・モデル・キングコブラ)【武器】
アーチの愛銃。357マグナム弾を使用する6連発、ダブルアクション・リヴォルヴァー。素材はステンレス、グリップはゴム製。バレル・オプションは4インチと6インチ。《バニッシュメント》は6インチスティール製。アーチは、主にFMJ(フルメタル・ジャケット)の弾丸を使用。
外観は漆黒の塊というイカツイ感じ。銃身にラテン十字とそれに絡まるコブラの意匠が彫刻されているという、職人のこだわりが見られる逸品である。
余程握力のある人間でなければ、ファスト・ドロウには向かないので、使い手の少ない銃。通り名「バニッシュメント(追放、または追放者)」は、この銃が本来《員外》の者が使っていたという名残。
口径:357Mag
全長:279mm
銃身長:152mm
装弾数:6発
重量:1305g(バニッシュメントは1705g)
ライフリング:6条/左回り
空腹亭【地名】
モジトの町のリストランテ。二軒あって、兄ジャンニ、弟マーリオで暖簾分けしている。→第1話
グルッポ・カルディナーレ(枢機卿会)【団体】
ヴァテイカン枢機卿会。教皇の最高諮問機関。メンバーは、アルフレード・ティレリ教皇代理枢機卿(ローマ司教総代理)〔フィレンツェ出身〕、枢機卿ロドリゴ・サン・トゥルメ国防省長官〔メキシコ出身〕、ジアチント・バルベリーニ財産管理局長〔ミラノ出身〕、枢機卿ジョナサン・フュリエリ聖務省長官〔アンゴラ出身〕、枢機卿マッフェオ・キアラモンティ科学省長官〔ローマ出身〕、枢機卿ヤン・フランツァ・ドブチェク法務省長官〔プラハ出身〕枢機卿グレナデン・サフィール異端審問所所長〔カルタヘナ出身〕。会議長はサフィール枢機卿。
グレナデン・サフィール GRENADEN SAPYREI【人名】
ヴァティカン枢機卿。異端審問所所長。ミスティ・サファイアの伯父。《ヴァティカンの頭脳》とも称される。
スペイン系。67歳。男。
ヴァティカン枢機卿会の筆頭であり、政治手腕に長けた男。元々は考古学者を目指していたが、二十代後半にして宗教界に入った。勝気な姪を「おとこおんな」呼ばわりするが、実の娘のように思っている。無論、独身。
グレナデン・サフィール自身は、ブールヴァルド家とは浅からぬ縁にあるようで、医局の異端児であるアーチとも近しい。二人の間には、ヴァティカン内部び関わる何かの仕事があるようだが・・・。
クロウ家の執事【人名】
先代ボナンザから仕えている、クロウ家の執事。臆病な性質で、ジャン・カルロには頭が上がらない。
黒十字軍(クローチェ・ネッロ)【団体】
ヴァティカン国防省四軍の一。騎兵隊とも呼ばれる。
コーディ・スタウト CORDY STOUT【人名】
ホンコン・ヘヴンの娼婦マルド・スタウトの息子。五歳。
国際警察(UP)【団体】
国連機構の一。国際的犯罪防止と司法、経済機構の監視の為に設置された。上層都市以外にも、平和維持活動として、ディアスポラの辺境警備なども行っている。
国連(国際連合機構)【団体】
上層都市国家で構成された、新国際連合機構のこと。前身はいうまでもなく、国際連盟。加盟都市は約五十。独自の軍隊と警察、司法、経済の三機構を持つ。常任理事、などの権力集中を廃止し、軍を除く三機構の相互監視でもって、平和維持活動を行っている。