<登場人物・妖怪編&キーワード>
【あ行】
「お江与(おえよ)」:容保に憑いている背後霊の中で最大最強の霊。
第二代将軍・徳川秀忠の正室。言わずと知れた恐妻で、側室を置くことを許さなかった。が、出来心で秀忠が外に作った子供の存在を知らずに死ぬ。その子が保科正之となり、三代・家光の異母弟として嗣子・家綱の後見役になり、やがて会津藩祖になったことを霊界で知るや、代々会津藩主に取り憑くという、かなり迷惑な幽霊。お江与の呪い十八番は、「必殺子種殺し」。その御蔭で会津藩家には子が出来難い。特徴「無口」「にんまり笑い」。
『尾張名古屋の必殺必罰シャチホコフリャー』:お仕置き用特別料理。尾張徳川家と分家の高須家に伝わるレシピ。定敬が妖怪ババアを桑名城から追い出す時に作った。効き目は強烈。完食した者は今迄誰一人いない。
作り方は[四人前] どでかい海老だぎゃ・四尾 天ぷら粉…ナメクジ・2匹 カマキリの卵・一個 朝食りんごヨーグルト1個 ベビースターラーメン・1袋 らっきょう3粒 アフリカツメガエルの目玉・4個 猫の毛・ひとつまみ 荒気酒・大さじ二杯 アンキモ一匹分 作る人の唾液・少々
「女幽霊・菊世(きくよ)」:桑名藩邸に住み着いた幽霊。ことあるごとに童貞の定敬を誘惑する。
天正十六年六月六日没。享年十九歳。京都聚楽第に勤めていた女官。太閤秀吉のお手がついたが、秀吉の大事にしていた○○をなくしたことで叱責を受け、責任を取って自害。というのは表向きで実は淀君の計略で、○○を無くしたことにされ、一服盛られて死亡。哀れに思った前田利家の妻・まつによって大徳寺に葬られたが、恨み骨髄につのって成仏できない。毒の所為で顔が爛れ苦しんだので、会う人に必ず「あたしきれい?」と訊くのが口癖。超美人でナイスバディ。得意技は「M字開脚」らしい。
【か行】
「春日局(かすがのつぼね)」:慶喜に憑いている背後霊。
第三代将軍・徳川家光の乳母。秀忠の正室・お江与のライバル。家光幼き時、弟・国千代を可愛がるお江与と対立。大御所・家康に竹千代(家康)を三代将軍と言わしめた。つまり、お江与に対抗できるのはこの女傑のみ。呪い十八番は「やりてババア」。とにかく男に劣情を起こさせるべく妖力を使う。特徴「口汚い」。
『怪奇分監(かいきぶんかん)』:妖怪・幽霊および怪奇現象などを記した類書。編者不明。松平定猷から定敬に贈られた本。内容はかなりご都合主義。
「傾城幽霊ともえ」:もとは島原の巴太夫。怪力だということから「巴御前」に由来する。童貞のニオイを嗅ぎつけて夜な夜な襲う恐ろしい幽霊。実は松平定猷と恋仲であったが、定猷の病死を知らずに捨てられたと思い、自ら命を絶ってしまった哀れな女性の霊。
【さ行】
「屍半死郎」:本名「鹿羽半四郎」。五条通りで一杯飲み屋「冥途の飛脚」を経営している任侠の半死人。仁義に篤く、バクチに負けてフクロにされて捨てられていた定敬を拾ってくれた恩人。だが、冥途の刺客こと流しの如二大倉という男にゾンビにされてしまう。いい男だったんですけどね……。
「如二大倉」:流しの半死人。というのは仮の姿で、実は冥界から半死人をゾンビに変えるために遣わされた刺客。歌は基本的に下手。
「ゾンビ」:いわゆるブードゥー教の死人返りの術で生き返った死体。だが、幕末にブードゥー教もへったくれもないので、朝鮮半島から朝鮮通信使などを経て渡って来た死人返りの呪術で出来た妖怪らしい。
【た行】
『タイガース1号赤星くん』:妖怪探知機。一見ただの張子の虎だが、妖怪を察知すると異様な速さで首を振って報せる優れもの。ただし、容疑者に三寸以内でしか反応しない。霊媒師・平松文兵衛の小道具。姉妹品に
『バッファローズ1号赤ベコくん』がある。こちらは容保に譲られたもので、製造元が吸収合併されてしまい、現在レプリカしかない。
【な行】
『長枕褥合戦』:平賀源内が書いたとされる艶本。定敬の愛読書。実は田沼家にあったといういわくつきの本を何故か持っている定敬。
「納豆女」:もとは納豆売りの行商女だったが、売れなくなって首をくくって死んでしまった。その怨念によって納豆女になった。藁苞を被っている。納豆を粗末にした者のところへ化けて出てくるという。手厚く供養してやると、消え去る。
【は行】
「蛤女房」:大蛤の化身。かつて漁師の茂吉に助けてもらったお礼に、美しい女子の姿になって現れた。自分の身を熱湯にひたして味噌汁のだしを取るという甲斐甲斐しい蛤。正体を見られると、海に戻らねばならず、追うと海の神の罰が降るという。付き合うにはちょっと重いかも……。
【ま行】
「蜜波星人」:蜜波星に住んでいる地球外生命体。高度な知能と変体能力を持ち、地球の情報を得るために交信できる人間の思いのままの姿をとることが出来る。結局、何の為に地球にきたのかよくわからない。
【や行】
「妖怪ゲジマユ」:立見鑑三郎に取り憑いている妖怪。
昔悪戯っ子に焼き殺された毛虫の幽霊がその子の子孫に憑依する。憑かれているかどうかは、子供の眉の太さでわかる。大人の人差し指一本分くらいのゲジマユならまず間違いない。芸能人でいうと石原良純、よゐこの濱口。
「妖怪・白拍子」:その名の通り、白拍子の怨霊が凝り固まって妖怪になった。古来、むくわれぬ恋に殉じていった白拍子は、片思いや横恋慕やとにかく恋愛下手な女性にとりついて、ますます不幸にさせようと画策するので、周囲は大いに迷惑する。
「妖怪ババア」:見たまんまの只の厚化粧ババア。しかし人心を掌握する催眠術とふてぶてしさが得意技。ときどき他人に化けて、和気藹々とした家庭や藩などに入り込む。一時的にほのぼのムードが漂うが、やがて破滅に追い遣るために取り憑かれたらただちに除去すべし。
【ら行】
「霊道」:日本列島を縦断する霊の通り道。何故か会津と京に掛かっているのがブキミ。
【わ行】
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