あとがき
「明治とのさま探偵帖」の怪奇妖異篇である。
髑髏盃はガラスケース越しに西蔵のガバラを見たことがあるが、日本でよくあるしゃれこうべのまんまの盃は実物を見たことがない。しかし、ガバラを見て最初に思ったのは「これは骨美人でないと不恰好でダメだな。私のような絶壁頭では無理」ということだ。それで、この話を思いついた。
澁澤龍彦に「髑髏盃」という短編があって、それを読む前にこのネタは大雑把に考えたのだが、偶然にも舞台まで近かったので、これも何かの因縁かと思い、敢えて鎌倉という舞台を変えずに書いた。但し、場所は違う。些か詰め込みすぎた感はあるが、鎌倉という古都を思い出すには、自分としては書きながら面白かった。
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