イスラム教シーア宗イスマイリ派のメッカ、アラムートの町には、《百年の孤独》なるものが存在するらしい。住人さえも正体を知らないそれは、一体如何なる物であって、ヴァティカンに何を齎すのか?
DIO・FIRE!
極東の町モジトにやってきた、プレミオーロ(賞金稼ぎ)のジン・スティンガー。相棒アーチとはぐれたジンは、成り行きでピーチィという自称義賊の少女の依頼を受ける。依頼内容は、領主クロウ家の持つ《聖水》の水源を盗むことだった。
ジンたちと別れて一人目的地に向かうアーチはとある田舎町に差しかかったところ、空から子供が降ってきた。どうやらまたぞろ揉め事に首を突っ込んでしまったらしい。
聖なるガンガーの河口にある漁村エラドゥーラ。この村には21世紀から、人魚の出現するという伝説があった。
ジン・スティンガーらは、村の少年ピンガが目撃したという人魚を一目見ようと、滞在する。村に降って湧いた人魚騒動が、実は根深い村民と村長らとの対立に関わっていることも知らず。
さて、一方村長の謀略で美人局に遭うアーチは、ジン達と別行動になるものの、結局人魚を追いまわす羽目になってしまう。
そして、彼等の前に現れた謎の女パウダーガン使いジプシー・クイーンは・・・?
カッパドキア自治区の町ザザ。雑貨屋の一人娘であるオペラは、ある日とんでもない落し物を拾った。それは、何と行き倒れの男だった。一方、至宝「タイガーズ・アイを狙うバウンティハンター三姉妹が、ザザの町にはのさばっていたのだが・・・。
国境の町ディアマントスの西、《不帰の砂漠》と呼ばれる前人未到の砂漠を越えて、ホンコンに向かったジンとアーチ。不法越境の罪で、国境警備隊・警視キール・R・スタンレーに軟禁される。ところが、奇しくもまた別の越境者が現れる。《鉄の爪》ロブ・ロイ。かつてのジンの仇敵だった。
黒服の男を追い、街道で謎の男と対決するジン・スティンガー。目の先には、白い聖人ヤコブの町、サンチャゴ・エル・ブランコがあった。カーニヴァルに湧く町で、アーチは戦友と再会するも束の間、不意に飛び込んで来た厄介なお荷物を抱え込む羽目に。
一方、女巡検使ミスティ・サファイアは、巡検使研修の教官として、この町を訪れていた。新たな任務と同時に。
そして、東西の文化が交錯する移民の町で、いま不穏な事件が起ころうとしていた・・・。
黒衣の男を追ってホンコンまで辿り着いたジン。一方アーチとピーチィはそのホンコンの下に位置するアンダー・ホンコンにいた。修道院で旧知のシスター・アストリアの怪死の話を聞かされたアーチ。実は、今が惨劇の幕間であることを、誰も知らなかった。
イスマイリ派の本拠地ナヒチェバンを目指すジンたちは、サン・タルカンジェリスの町を通り掛かった。町では近年奇妙な殺人事件が起こっているうえ、最近唯一の神父まで殺されてしまったという。ジョーは成り行きで安請け合いし、代理が来るまでの臨時神父となってしまうのだった。
ドロレス・タウンに着いたジン一行。アーチはかつての知り合いであるティクス・コリンズ博士の元を尋ねる。ティクスは、昔とは別人のように痩せ細っており、同様に町の住人も誰一人として太っていない。それは、ティクスが開発した《ナノティクス・サプリメント》のおかげであるという。だが、サプリメントには副作用があったのだ。
ホンコンを出たジンたちご一行は、日本人村を目指す。だが、辿り着いた村は、大量虐殺の痕跡も夥しい。そこに現れた怪しい男は、村人を荼毘にふしていた。その男こそ、ヴァティカン異端審問官ジョー・クリサンスマムだった。
ここはハイハット・ロード。別名《硝煙街道》。
かつて有象無象の荒稼ぎの話あり、その数倍もの荒くれどもあり。賞金稼ぎがディアスポラ中から熱狂して集まったという、ハイハットの町。町の酒場の娘、ルビィの危機を救ったジン・スティンガーは、ひょんなことで居候させられてしまう。
間もなく15歳を迎える冬の或る日、オレは生まれ育ったヴェネツィアへ戻った。オヤジの五番目の妻に会うという名目だった。地盤沈下した街を抱くアドリア海には、今まさに新たな海上都市が建設されようとしていた。
アーチレリー・ブールヴァルドの一人称です。
◆第5・6話 シルヴァー・アイズ・アンダー・ザ・ムーン◆