【新書】 『幕末の会津藩』 (星亮一著・中公新書 2001年) 
   
 幕末の三大藩といえば薩摩、長州、会津。新選組の育ての親ともいうべき松平容保が京都守護職になった経緯、彼の人生と政治を中心に綴ったかなり詳しい概説書。単なる史料の羅列ではなく、会津研究に半生を注ぐ著者の深い思い入れと綿密な調査の成果を見て取れます。

【新書】 『会津藩はなぜ「朝敵」か』 (星亮一著・ベスト新書 2002年)
  
 宮廷を警備していた会津藩がなぜ突如として「朝敵」におとしめられたのか?その歴史のカラクリを解き明かそうとする本書は、日本の歴史教科書問題にも言及しています。高校でも近代まで詳しくは習わない日本の近代史を知るためにもぜひとも若い人にはコレを読んで考えていただきたく思うのですが。私も勉強になりました。

【ムック】 『会津藩と新選組』 (歴史春秋社 2003年)

 新選組と会津藩の深いかかわりをヴィジュアル中心に追った本です。青年時、壮年時、隠居後の松平容保公の三葉の写真が印象的です。人は人生にこのむとこのまざるにかかわらず戦争を持ち込まれるとこうも痛々しい翳りを残すのか、という感慨をもちました。会津ゆかりの地をたずねるガイドも載っています。

【新書】 『戊辰戦争』 (佐々木克著・中公新書 1977年)
 
 敗者の明治維新と副題につけられています。この本が書かれるまでは、敗れた側からの歴史というのはあまり語られてこなかったとあとがきに書かれています。我々が今わかる歴史の表舞台や現在の流れは勝者の視点です。敗者である会津をはじめ東北諸藩がもとめた国のありよう、戦争後に残った負の遺産は何なのかを検証しています。

【新書】 『奥羽越列藩同盟』 (星亮一著・中公新書 1995年)

 鳥羽伏見の戦いに敗れた会津藩を救うために結成された列藩同盟は、薩長に対抗していつしか東日本政府樹立の目的に向かっていきました。戦争の勃発から苦難の戦後までの諸相を考えた本。日本近代史で戊辰戦争は重要な事件であるにもかかわらず、その後奥羽越列藩がたどった道は意外に知られていません。近代〜現代史を考えるうえでもう一度問い直したい部分です。

【新書】 『会津落城』 (星亮一著・中公新書 2003年) 
 
 白虎隊の悲劇などで描かれる会津鶴ヶ城落城。戊辰戦争最大の惨状、一ヶ月におよぶ籠城戦。なぜここまでして会津藩は戦わなければならなかったのかという疑問を解き明かすべく書かれていま

【新書】 『新選組と会津藩』 (星亮一著・中公新書 2004年)

 新選組の誕生から京都守護職、池田屋事件、禁門の変などを経て戊辰戦争に到るまでの経緯と彼等の後世の評価まで。最後に「新選組をどう考えますか?」というチャプターでは非常に興味深いことが書かれていました。新選組かならずしも会津藩の人間に重宝がられていたわけでも頼みにしていたわけでもない、ということ。あれほど京では策謀に長けていた土方も会津では歓迎されず、斎藤一のような人間がむしろ会津武士になりきったということも、歴史は一面では計り知れないことの一端かと思われます。

【小説】 『恋形見』 (中村彰彦著・角川文庫 2002年)
   
 表題作は、会津若松藩の養女として入った照姫の松平容保への悲恋を姫の侍女の視点から描く叙情溢れる作品。ほか、「間諜許すまじ」「眉山は哭く」「明治四年黒谷の私闘」四篇を所収。フィクションとは思えない構想の練り込みといい、佳作ばかりです。

【研究書】 『幕末・会津藩士銘々伝(上下)』 (小桧山六郎・間島勲編・角川文庫 2004年)
   
 会津藩重臣、藩士および娘子軍関連の主だった四十三名の経歴を紹介。会津藩を語るに欠かせない人物ばかりです。「一会桑」の政治力において、会津藩家臣団がいかに優秀な人物を輩出したかがわかりる基本書です。


会津藩・桑名藩・戊辰戦争関連 (その1)

資料集目次へ戻る ページTOPへ戻る サイトTOPへ戻る

順不同で簡単なレヴューを載せています。

(その2)へ