【小説】 『血煙り新選組(1)〜(5) 人間の剣 幕末維新編』 (森村誠一著・中公文庫 2004年) ☆ 
   
 戦国時代から持つ者に不吉な運命をもたらす妖剣を案内役に、幕末の歴史を描く森村誠一の大河小説。神聖あるいは霊的な物が主体で、大勢の人生を操るという発想は古今東西ある手法ですが、意外に日本の小説ではなかったです。ゆえに、斎藤さんはこの剣には関わらないかと。

【ガイド】 『幕末最後の剣豪たち』 (別冊宝島編集部著・宝島社文庫 2003年) ☆☆
  
 新選組から幕末志士、清水次郎長まで多彩な剣豪を完結に紹介。異説はあると思いますが、簡単に知るにはお役立ち。日頃永倉さんらの影にかくれがちな斎藤さんが9ページに渡って紹介されてるのに感激!

【小説】 『総司 炎のごとく』 (秋山香乃著・NHK出版 2003年) ☆☆ 

 飄々とした雰囲気の天才剣士・沖田総司を見事に最期まで描ききっています。内面では激しく揺れ動く生への執着と剣士としての矜持。秋山さんの著作では斎藤一が印象的に登場しますが、この作品もそうです。

【小説】 『新選組 藤堂平助』 (秋山香乃著・文芸社 2003年) ☆☆

 文武両道といわれたものの偉業を残していない藤堂平助。若い平助の苦悩と成長、そしてものがなしい終焉。最後の場面で斎藤さんが重要な役を与えられているのがよかった。

【小説】 『士道遥かなり―疾風新選組 全5巻』 (早乙女貢著・第三文明社 2004〜5年) ☆ 

 平成十五年四月から東京スポーツ新聞に連載された小説。第一巻は試衛館道場から浪士組になるまで。時代劇の巨匠であるだけに、筆致も簡素にして重厚。おじさま達にはなじみ深い硬派な文章かと。

【研究書】 『新選組 情報館』 (大石学編・教育出版 2004年) ― 

 新選組をちょっと学究的に知るガイド。総説、史跡、キーワードなどに分類してわかりやすくまとめられています。なかでも関係人物帳は結構使えるかと思います。なにより嬉しいのは、注記で資料の典拠が示されているところですね。

【小説】 『冬のつばめ 新選組外伝 京都町奉行所同心日記』 (澤田ふじ子著・徳間文庫 2001年)

 土方歳三と同門だった京都町奉行所同心の大仏伝七郎を主人公に、幕末の京都の捕物帳。下敷きとして新選組の興亡が描かれています。著者の人間洞察の深さと善悪を決め付けることへの疑問が、単なる剣豪小説にはない新しさを感じます。

【ガイド】 『新選組全隊士徹底ガイド』 (前田政記著・河出文庫 2004年) 

 幹部に関しては多くのガイドや資料があるものの、あまり知られていない隊士はどうなのか?というときにちょっと参考したい本。斎藤一に関しては特筆すべき項目はありません。

【小説】 『輪違屋糸里 上下』 (浅田次郎著・文芸春秋 2004年) ☆☆☆

 浅田版・新選組の青春編という感じ。芹沢鴨暗殺までの壬生浪士組を描く感動作。主人公は輪違屋の糸里ということになってますが、その実芹沢一派や試衛館の中でも異質な存在の長倉や斎藤なのではないかという気がします。斎藤さん好きには最後は泣けます!


新選組全般 関連 (その3)

資料集目次へ戻る ページTOPへ戻る サイトTOPへ戻る

ぶっちゃけ私見だらけのレヴューです。雑誌類は含めません。
ハジメ度:☆(最大5つ)の多さで斎藤一の露出度を表します。


(その1)へ

(その2)へ