あとがき

 元になったネタは、お分かりかもしれないが、芥川龍之介『南京の基督』である。そうすると、りくが宋金花という私娼で、芹沢鴨が基督に似た外国人の客で、日本人旅行者が斎藤一、という構図になるが、そういう意識はなくて書いた。鴨は酔っ払うとただの暴漢で、無茶だが何処と無く憎めない人間、という気がしたのでこういう逸話があってもいいかな、と思った。
 最後の句は、鴨が天狗党で三人殺した時に牢獄に入れられた際の辞世の句である。



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